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絵本紹介 | コラム

子どもの成長にあわせて楽しみ方いろいろ はらぺこあおむし

 世界中で人気のある絵本作家エリック・カールの代表作。ちいさなあおむしが、たくさんのフルーツやおいしいものを食べてぐんぐん成長し、最後はうつくしいちょうちょになるまでを描いたお話です。

 この本の魅力はひとことでいうと、子どもたちの成長にあわせていろんな楽しみ方ができること! いくつかの特徴をあげてみましょう。

●小さな穴のしかけであそべる
まだお話を理解できない幼い子どもたちも、穴に指を入れてあそべます。「さわれる本、読めるおもちゃ」を作りたいという、カールの願いから生まれたアイデアです。

●色とりどりのページにわくわく
色の魔術師とも呼ばれるカールが生み出す豊かな色彩が、心を生き生きさせます。

●おいしそうな食べものがいっぱい
あおむしが食べるのは、りんごやなし、ケーキやキャンディーなど、どれも子どもたちが大好きなものばかり! 絵本の中で夢がかなえられ、いろいろな食べものの名前もおぼえられます。

●ちょっと大きくなったら、数にも興味を
月曜日に1このりんご、火曜日に2このなし、水曜日には3このすもも……。読みながら、しぜんに数や曜日をおぼえられます。

●希望に満ちたストーリー
小さなあおむしが大きくなって、最後はうつくしいちょうになるという物語に、子どもたちは自分を重ねあわせ、成長することに希望と期待をふくらませることができます。

●1日、1週間の日のめぐりを感じよう
満月の土曜の夜から始まって、日曜の朝の太陽をむかえ、月、火、水……とあおむしの元気な活動のあと、ふたたび日曜がやってくる。 1週間の曜日や、太陽と月が関係する1日の日のめぐりに沿ったストーリーが、自然や社会のしくみを教えてくれます。

 言葉であげるとしたらこんなことが言えるかもしれません。でも、なぁんにも考えずに、おひざの上でこの絵本を読んであげましょう。年齢が小さくて、お話についていけなくても、だいじょうぶ! きっとこの絵本のどこかに「好き!」というポイントを見つけてくれると思います。