絵本紹介 | コラム
でてくる動物たちに共通することとは? パンダくん パンダくん なに みているの?
『くまさんくまさん なにみてるの?』『しろくまくん なにがきこえる?』『こぐまくんこぐまくん なにみているの?』とあわせて、アメリカではBears Book Seriesとよばれる、ビル・マーチンが文、エリック・カールが絵を手がけたシリーズの1冊。
この本にでてくる動物たちには、ある共通点があります。ちょっと本文を読んでみましょう。
パンダくん パンダくん
ジャイアントパンダくん
なにみているの?
ハクトウワシを みているの
ほら、ばさっ ばさっ と
とびたつよ
さあ、わかりましたか? じつは、ここに登場するのは、すべて絶滅のおそれがある野生動物たちなのです。ほかにも、私たちになじみ深いシロヅル、アオウミガメのほか、クモザル、クロアシカなど、全部で10種類の動物がでてきます。
動物好きな作者と画家のふたりが、未来をになう子どもたちに、本をとおしてこれらのユニークでうつくしい動物たちのことを知ってほしい、という思いをこめてかきました。
カールさんはこの絵本の絵を2回描きなおしていて、2回目は背景に動物たちが暮らす自然環境の絵をいれたそうです。動物たちがそれぞれの生きてきた環境で、これからも生きられますように! そんな願いがこめられているのかもしれません。