絵本紹介 | コラム
作者がいちばん好きな絵本 ね、ぼくのともだちになって!
この絵本の小さな主人公のネズミは、自分よりもとても大きな体の、とても大きなしっぽを持った動物たちに、次々とこう話しかけます。「ね、ぼくのともだちになって!」シンプルなくりかえしの中に発見があり、「ネズミは動物たちとどんな会話をしているのだろう?」と、想像がふくらむ絵本です。小さなネズミが、うんと上を見たり、とびはねたりして、ライオンやキリンに一生懸命話しかけるようすの愛らしいこと! はたしてネズミと友達になってくれるのは、いったいどの動物なのでしょうか?
しっぽだけが見えている動物の正体を親子であてっこするのも、この絵本のもうひとつの楽しみです。
それにしても、動物たちってなんて個性あふれるしっぽをもっているのでしょう。おしりに何もついていない私たち人間にとっては、うらやましいかぎりです。
ちなみに、友情についてかかれたこの絵本は、カールのいちばんのお気に入りだそうです。