絵本紹介 | コラム
ちょうちょと子羊は、いっしょにいられる? しりたがりのこひつじ
物語の主人公は、なんでも知りたがる子羊と、その子羊があるとき出会ったちょうちょ。
お母さんに守られながら育つ子羊は、きまった家もなく、「ひら ひら ひら ぱったた ぱたた」と自由にとぶちょうちょのことが知りたくて、たまりません。
かあさんはどこ? おうちはどこ? ねむるところはどこ? いっしょにいてくれない? たくさんの質問を重ねる子羊に、ちょうちょは、「ぼくは いきたいところに いくのさ」と、クールな態度で答えます。
けれども、あるはげしい雨の日、雨にうたれたちょうちょは羊のあたたかな毛にたすけられます。こんどばかりは、安心してすごせる子羊のところにとどまるようにみえましたが、ちょうちょにはどうしてもいかなければいけないところがあったのです----。
渡り鳥のように、渡りをする蝶がいることに興味を持った著者がつづった物語に、カールがカラフルなイラストで応えた絵本です。