「そんで、なんだかしらないけど、パパ、『うちのむすめはサムライです』っていっちゃったみたいなんだよね……。」
成美は、海外赴任中の父親の発言のせいで、なにか武道をしている写真を送らなければならなくなる。
練習日の少なさで剣道を選び、写真だけ撮ったらやめようと思っていた成美だったが、道場につどう仲間達、そして剣道一筋な監督とともに、試合にのぞむことに!
心と体に「まっしょうめん」からむかいあう、爽やか剣道小説。
受賞歴:
運動の苦手な成美が、ひょんなことから剣道をはじめる本作、剣道場面の臨場感が作品の魅力です!
はじめて防具をつけたときの重たさ、相手と向き合う緊張感、打ちこまれたときの衝撃、そして、相手と「まっしょうめん」にむかいあうと、どんな感覚になるのか。
ぜひ読んで、その感覚をたしかめてください!
剣道を始めるにあたり体の使い方を初心者は理解しづらいと思います。その辺の主人公の戸惑いが興味深く読みました。(54歳)