2013年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された富士山の100のふしぎに答えてくれる本。「自然・環境」「気象・景観」「文化・歴史」「登山・観光」の4分野に分かれた構成。監修は、富士山に関する第一線の研究者で結成された富士学会。
富士山と、その関連地域を対象として、自然科学から芸術、歴史、宗教の人文科学までを広く網羅し、富士山にちなんだ教育や、噴火を想定した防災など、総合的な領域の研究を進めている。富士山の本質と全体像の探求、関連地域の環境保全、防災、活性化などを目的として、学術大会・討論会・講習会などの開催、会誌・図書などの出版、関連教育・文化活動への協力と支援などをおこなっている。事務局は東京の日本大学文理学部地理学教室に置かれている。
山形県天童市生まれ。元建設会社社員。少年のころは、近くの山や川で山菜採りや魚釣り、スキーなどが大好きで、遊びのなかで植物や気象などの自然環境のことを学んだ。大学卒業後、就職してからは、建築技術者としての仕事のかたわら、休日には自宅の東京から車で出かけて富士山撮影に専念した。著書および写真提供に『富士・不二・不死』『富士燦々』『楽学ブックス 富士山』などがある。