主人公の悟は、ある日の小学校の放課後、人の言葉をつかう黒ネコ「ダレカ」に出会い、別の世界へワープしてしまいます。
「あわてるなよ。ちょいとおれとあそんでくれよ。いいかい、こいつはゲームだ」。
そのゲームとは、「この世界でいちばんたしかなものの姿」になったダレカをみつける、かくれんぼ。タイムリミットは元の世界の「二分間」。けれども、この世界での二分は、悟が老人になるまでの時間と同等だというのです。
やがて悟は、子どもたちだけが暮らす不可思議な村にたどりつきます。その子どもたちはみな、森の北に住む恐ろしい竜の生贄になることが運命づけられていました。定めから逃れるには、竜とのなぞかけゲームに勝つしかないのですが……これまでに戻ってきたものはひとりもいません。
竜との戦いに挑むことになった悟は、ダレカとのゲームの答えである〈確かなもの〉を
さがしながらも、竜とのなぞかげゲームに勝つ方法を考えることに。
ファンタジーの名手、岡田淳がおくるとっておきの冒険物語。1985年の発売以来、多くの子どもたちを魅了してきた名作です。
さとるとかおりがりゅうとたたかうところがおもしろかったです。なぜかというと、二人だけでりゅうをたおしたのではなく、みんなでやっつけたからチームワークがいいなとおもいました。いちばんたしかなものが自分だとはわたしもおもってはいませんでした。とってもおもしろかったいっさつでした。(7歳)
わたしは、いままで読んだ本の中で、一番おもしろかったです。ハリー・ポッターよりも、長くつしたのピッピよりも、なによりも、この二分間のぼうけんの本がおもしろかったです。さとるとかおりがりゅうに「なぜ」といわせる場面がとてもおもしろかったです。(9歳)
男児は本書のような「行きて帰りし物語」が大好きですね。決してお説教がましくもなく、また押し付けがましくもなく、「みえないトゲが心にささる」痛み、この世に「絶対」なものがあるとしたらそれは自分であること、仲間と力をあわせることの意味を教えてくれる良書!(10歳・ご家族より)
子ども電車を読んで岡田淳さんの本を読み出しました。2分間で冒険なんてと思って読み出したら、わくわくの物語でとてもおもしろかったです。(12歳)