おじいちゃんはおとうさんのおとうさん。近くのアパートにひとりでくらしてる。おとうさんとおかあさんは仕事で家にはいないから、学校がおわったら、ぼくはおじいちゃんのアパートにいく。
手をあらってうがいして、テーブルの前のいすにすわったら、麦茶とおやつがでてくる。おじいちゃんはぼくに、いろんな話をしてくれる。
すごいクシャミのせいで追放されてしまったときのこと(「おじいちゃんのクシャミ」)や、友だちが先生にした奇想天外な遅刻のいいわけ(「いいわけはつづくよどこまでも」)、セールスマンをしていたとき営業に行ったお城で、とある王様を助けた話(「こんなところに王様が」)など今回の話は6話。
産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞の『願いのかなうまがり角』とおなじおじいちゃんと孫がおくる関西弁のユーモアあふれる連作短編。
<目次>
おじいちゃんのクシャミ
ほんまはわからん
いいわけはつづくよどこまでも
笑たらあかん
しゃべるカバン
こんなところに王様が
岡田淳さんが毎年1話、神戸新聞に発表しつづけている「おじいちゃんとぼく」の連作シリーズ。
関西言葉で交わされるおじいちゃんとぼくのゆるくておかしなやりとりを読むうちに、リラックスして、ふふふと笑えてくる本です。