台所のすみで、すっかり古くなったやさいたち、月夜の晩ぞろりぞろりと家を出ていきます。さて、どこにいくのでしょう?
やさいたちは、自分たちをわすれて、すっかりだめにした人間たちを恨んで、怒りの集会を行っていたのです。
すると、そこへみみずのおしょうと、だんごむしのこぞうさんがやってきて…
やさいを大事にしたくなる(!?)絵本です。
受賞歴:
芽がでてきてしまったじゃがいも、しなしなになってしまったきゅうり、なんだか根がはえてきたにんじん。
やさいがあったことをすっかりわすれて、かわりはてた姿にしてしまったこと、きっとみなさんもありますよね。本作はそんなやさいたちが、家を抜け出し、行列になって、大集会をひらきます。
「やさいむらのなかまたち」シリーズ、「ちいさなやさいえほん」シリーズなどで、やさいを描きつづけてきた著者が、野菜の最終形態(?)をえがく異色作です!
野菜たちがとてもかわいくいろんな要素をふくんでいる絵本だと思いました。(1)食育(2)命の尊さ(3)人を恨まぬということ(4)生命の循環 教訓的にならずにこれらのことを子どもたちに伝えられるとはすばらしいです。(読者の方より)
私もよくやります。野菜の気持ちがよくわかります。ラストの1年後がとても良かった。みみずおしょうもなるほど……と。すぐ読み聞かせに使います。(読者の方より)
冷蔵庫の中でついくさらせてしまいがちな野菜。今まで捨てていた自分に反省。野菜を大切にするために、最後のページを参考にして、今日からもっと野菜を愛そう、しっかり保存していこうと思いました。(読者の方より)
絵がていねいに描いてあり大切に食べてもらいたい野菜たちの気持ちが伝わります。残さず使い切りたいと思いました。いいお話ですね。大人が読んで考えさせられました。(読者の方より)
最初の表紙を見たとき、恐い話なのかなとドキドキしながら本を開きました。読み進めていううちに野菜たちがかわいそうになり、また自宅の台所の片隅にあるじゃがいものことを思いながらページをめくっていきました。ミミズ和尚の言葉の一つひとつが本当にためになり、野菜を最後まで大事に食べたいと思いました。(4歳・ご家族より)
子ども自身が選んで持ってきたのがこの本との出会いでした。私も世界観にひかれ、すぐ購入しました。なんだか人生の奥深さにも通じる和尚さんのありがたいお言葉…。この絵本を読んで、食べ残しが激減しましたし、私も頑張って野菜は新鮮なうちにしたごしらえまでしておくように。良い本をありがとうございました。(3歳・お母さまより)
子供がこの本を見て、野菜を残さず食べてくれるようになりました。絵もこわいけど、かわいくて、楽しく毎日読んでいます。下の子にももう少し大きくなったら読んであげようと思います。(4歳・お母さまより)