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絵本紹介 | コラム

ナンセンス・ショーの観客になった気分で ありえない!

さあさあ、皆さんいらっしゃい! あっとおどろくショーのはじまりです。

カンガルーのおなかのポケットから顔を出したのは……? ありえない!
しっぽをなくしたヘビのしっぽの行方は……? ありえない!
「スピードは出ないがどこまでもいける」タクシーとは? ありえな……い?

ほんとうに、ありえない? 実はありえなくもないのかも?!

犬に飼われる人間、人間使いの猛獣、上半身と下半身の「性格の不一致」……次々とくりだされる「ありえない!」に、思わず口をポカンとあけて圧倒されるこの感覚は、まさに原題どおり、「Nonsense Show」の観客になったかのよう。
わたしたちの固定観念をすがすがしいほどに打ちやぶってくれる絵本です。