作家・安房直子が亡くなって10余年がたち、その作品が再評価されています。彼女の作品は、ファンタジーの枠におさまらない世界観があり、人々を魅了する「なにか」があります。そんな彼女の作品をテーマ別に編集した、はじめての本格的コレクション。
1943年、東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』(日本児童文学者協会新人賞)『北風のわすれたハンカチ』(産経児童出版文化賞推薦)『風と木の歌』(小学館文学賞)『遠い野ばらの村』(野間児童文芸賞)『山の童話 風のローラースケート』(新美南吉児童文学賞)『花豆の煮えるまで—小夜の物語』(赤い鳥文学賞特別賞)など受賞多数。1993年、永眠。