野山に住む、ものいう動物たちと人との交流を描いた作品集。「きつねの夕食会」「風のローラースケート」など、15編とエッセイ。
<目次>
きつねの夕食会
ねこじゃらしの野原──とうふ屋さんの話
すずめのおくりもの
ねずみの福引き
きつね山の赤い花
星のこおる夜
ひぐれのラッパ
ねこじゃらしの野原
山の童話 風のローラースケート
風のローラースケート
月夜のテーブルかけ
小さなつづら
ふろふき大根のゆうべ
谷間の宿
花びらづくし
よもぎが原の風
てんぐのくれためんこ
エッセイ
私のファンタジー
読むことと書くこと
私の宮沢賢治
宮口しづえさんの本の魅力
誰のために
1943年、東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』(日本児童文学者協会新人賞)『北風のわすれたハンカチ』(産経児童出版文化賞推薦)『風と木の歌』(小学館文学賞)『遠い野ばらの村』(野間児童文芸賞)『山の童話 風のローラースケート』(新美南吉児童文学賞)『花豆の煮えるまで—小夜の物語』(赤い鳥文学賞特別賞)など受賞多数。1993年、永眠。
1957年、神奈川県に生まれる。武蔵野美術短期大学卒業。ボローニヤ国際絵本原画展入選。絵本に『さぼてん』『タマリンとポチロー』『カノン』、書籍挿画に『金色の象』「安房直子コレクション」シリーズ、『ヒットラーのむすめ』『まぼろしの犬』『教室の祭り』などがある。