ともだち紹介

ベトナムのソンとチュン

2014/03/12

ひとつの国にひとりずつ紹介してきましたが、きょうはふたり!
ベトナムのプートゥー村にすむソンとチュンは、なんと双子なのです。
顔はそっくりですが、なかみはだいぶ違うよう。
きょうは11巻目『ベトナム』に登場する、ふたりの友だちをご紹介します!


お兄ちゃんのチュンはどちらかというとマイペース。
ひとりで工作をして遊ぶのが好きです。
一方、弟のソンはやんちゃなところがあり、
しょっちゅういたずらをして家族を笑わせていました。
チュンは赤いTシャツ、ソンは青いTシャツが好きみたいで、
好みがはっきりとわかれているのもなんだかおもしろいです。


ふたりが住んでいる地域では、「クリーク」とよばれる
ちいさな川がはりめぐらされていて、生活になくてはならない存在です。
川の水は洗濯やおふろにつかったり、歯みがきのときのうがいした水を
流したりするのにつかいます。
家族で移動するときには舟で移動することもあるので、
道路のような役割もあるようです。

学校は2部制で、学年によって 午前と午後にわかれています。
カンボジアのスレイダー
学校もそうでしたね。
ソンとチュンの学年は午前中で授業が終わり。
たっぷりある午後の時間は……


帰るとすぐに制服をぬいで、
庭の果物をとったり、工作やカードゲーム、釣りや水遊びなどなど、
いろんなことをして遊びまわります。
双子だと、遊び相手にこまらないからいいですね!

「こどもの日」のプレゼントを買ってもらうときも、
あっという間に選んでしまうソンと、30分以上悩んで決めたチュン。
そんなささいな違いがなんともほほえましい、⑪『ベトナム』は、3月中旬発売です!

「世界のともだち」シリーズは、たくさん買ってならべてみると
さらにグッとくるものがあります。

ベトナム ベトナムってどんな国?

バイク天国
自動車の価格が高いこと、免許制度がゆるいことなどから、
ベトナムの街はバイクであふれています。
しかも、ベトナムではバイク全般のことを「ホンダ」とよぶくらい、日本製の
バイクが浸透していて、見かけるのは日本のものばかり!
バイクを使って食べ物を売ったりなどの商売をしているひとも多く、
「家は売ってもバイクは売るな」という格言もあるらしいです。

たくさんの民族が暮らす国
人口約9000万人のベトナムですが、
その約86%を占めるキン族をはじめ、
タイ族、ムオン族、クメール族、ホア族、ヌン族、モン族など、
なんと50を超える(!)さまざまな民族がくらしています。
そのためか、ベトナムの人びとは家族や地元の話を聞かれるとたいへんに喜ぶそうですよ。

激しいスコール
隣国カンボジアとおなじく、乾期と雨期に分かれていて、
南西からのモンスーン(季節風)が吹く5~9月はスコールが多いそう。
本の中でも、買いもの帰りの道すがら、突然のスコールに
ジュースを飲みながら雨宿りするソンとチュンの姿がありました。

(写真:鎌澤久也 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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