ともだち紹介

カンボジアのスレイダー

2014/02/21

「世界のともだち」12巻目は『カンボジア』。
首都プノンペンの郊外にあるタナム・チュロム村は、
人口およそ250人のちいさな村です。
そこで手づくりの家にくらす13才のスレイダーが、今回の主人公です!


お父さんはバイクタクシーの運転手で、料理がとくい。
スレイダーはお父さんがつくるごはんがだいすきです。
お母さんは家の軒先で野菜や果物、豚肉や川魚などを売っていて、
スレイダーも毎朝、そのおてつだいをします。

学校は午前の部と午後の部にわかれていて、1ヶ月ごとに交代します。
日本と大きくちがうところですね。
それでも休み時間のにぎやかさは万国共通のよう。
うらやましい~! とおもったのは、学校のわきに売店があって
休み時間にはそこでおやつを買って食べたりできること!
めいいっぱい遊んだあとのジュースやくだものはおいしそうです。

スレイダーの家族はみんな動物が大好きで、
家では犬、にわとり、うずら、猫を飼っています。
首都プノンペンの近く、タマオ山にあるカンボジアでただひとつの動物園は
スレイダーがいちばん行きたいと思っていたところ。
今回はじめて、家族や村の仲間といっしょにやってくることができました。

サルやシカ、ワニ、クマ、ゾウ、トラ……などなど、
はじめてみる動物たちに、目をかがやかせるスレイダー。
お母さんも子どもみたいにはしゃいでいて楽しそう!

人なつっこくて、将来はヘアメイクアーティストになりたいという
おしゃれ好きなスレイダーの生活がよくわかる⑫『カンボジア』は、3月上旬発売です!
本のなかでは、カンボジアではお正月の次にたいせつにされている
お盆のようすなども紹介されていますので、ぜひお手にとってみてください!

カンボジアカンボジアってどんな国?

仏教の国
現在のカンボジアの元となったクメール朝は、当初ヒンドゥー教を国教としていましたが、
12世紀末ごろからミャンマー、タイ、ラオスと同様、
上座部仏教圏となっていきました。
現在でも国民の9割が仏教徒で、信仰心も厚く、
早朝にはオレンジ色の袈裟を着たお坊さんが、商店や民家の前で
お経をとなえる姿があちこちでみられます。

アンコール遺跡群
みなさんごぞんじのアンコール・ワットは12世紀前半、
なんと30年を超える歳月を費やし建立されたヒンドゥー教を祭る建造物で、
国教が仏教へとうつりかわったのちに仏教寺院へと改修されました。
大伽藍と美しい彫刻から、クメール建築の傑作とされていて、
カンボジア国旗の中央にはその絵が描かれているほど!

雨季明けを祝う「水祭り」
カンボジアは熱帯モンスーン気候に属していて、年間を通して高温多湿です。
日本のように四季はなく、11月上旬~5月中旬の乾季と、
それ以外の雨季にわかれています(どちらもちょうど半年くらいですね)。
毎年11月には、「水祭り」という雨季明けを祝うお祭が3日にわたって開催されるそうです。

(写真:古賀絵里子 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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