ともだち紹介

南アフリカ共和国のシフィウェ

2014/09/04

2010年サッカーワールドカップが行なわれたことも
記憶に新しい、南アフリカ共和国。
ヨハネスブルグの近郊にある、かつての「黒人居住区」ソウェトに、
今回の主人公のシフィウェが暮らしています。
きょうはサッカーが大好きなシフィウェのくらしを紹介します!

シフィウェはみんなから、「ジュニア」と呼ばれています。
ジュニアはムンゴメ家の長男で、妹と弟がいるお兄ちゃんです。
ちょっと内気な性格ですが、めんどう見がよくて
小さい子とあそぶのも得意です。
写真を見ていると、弟たちからしたわれているのが伝わってきます。

ジュニアは勉強よりも遊びよりも、サッカーが大好き。
授業がおわるとまっすぐ家に帰って、練習に向かいます。
たからものはサッカーボールで、どこへ行くのにも持ち歩いています。

日曜日の朝、ジュニアたちは礼拝のため、教会へと向かいます。
たいせつにしているピカピカの靴をはいて、
きちんとした服をきて出かけていきます。
おいのりをしていたジュニアに、何をいのっていたのかたずねてみると、
「サッカーのユニフォームがほしい」だったのだとか。

やっぱりいつもサッカーのことばかり考えているジュニア。
あこがれの選手はクリスティアーノ・ロナウドだそうです。かっこいいもんなあ。
そんなジュニアのくらしがもっとよくわかる⑭『南アフリカ共和国』は、現在発売中です!
これから続々と発売予定の「世界のともだち」第2期、乞うご期待です!

南アフリカ共和国 南アフリカってどんな国?

ソウェト
ジュニアが住むソウェトは、かつてアパルトヘイト政策に抗議した
学生たちがここで隆起し、たくさんの死傷者が出たことから、
迫害されたアフリカ系住民にとっての象徴の地といわれています。
2013年に逝去した、ネルソン・マンデラさんもこの地に住んでいました。

七色の国民(Rainbow Nation)
デズモンド・ツツ前大主教は、アパルトヘイトが廃止された
南アフリカをこう表現しました。
民族の違いを越え、差別に対して復讐するのではなく、和解を求めつづけた
南アフリカの人々の精神が、この言葉にあらわれています。

世界最大の穴!?
南アフリカのキンバリーには、人力で掘った穴としては地球上で最大といわれている
「ビッグ・ホール」があります。その円周はなんと1.6キロ!
1866年に河原でダイヤモンドの原石が発見されて以降、
世界中から人々があつまり、「ダイヤモンドラッシュ」が始まりました。
この穴はそのときに掘られた、ダイヤモンド採掘場跡なのです。

ルイボスティーの原産地
日本でもよく飲まれており、痛風や高血圧に効果的とされているルイボスティー。
そのルイボスは、じつは南アフリカのケープタウンの北に広がる
セダルバーグ山脈一体にのみ自生するんだそうです。
ケープ地方の先住民たちは古くからルイボスの効能を知っていて、
薬草として採集していました。
南アフリカでは牛や山羊の乳と砂糖を入れてミルクティーにするのが一般的なのだとか。

南アフリカ出身の有名人
ネルソン・マンデラ(元大統領。人種差別撤廃運動の中心となり、1993年ノーベル平和賞受賞)
デズモンド・ムピロ・ツツ(平和運動家、大主教。1984年ノーベル平和賞受賞)
ケビン・カーター(写真家。『ハゲワシと少女』で1994年ピューリッツァー賞受賞)
マイク・ベルナルド(キックボクサー。創世記のK-1で”四天王”として君臨した)
シャーリーズ・セロン(女優。『モンスター』『スタンドアップ』など)

(写真:船尾修 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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