「コロボックル物語」シリーズで知られる、児童文学作家の佐藤さとるさんが、2017年2月9日に亡くなられました。享年88歳でした。
佐藤さんは、長崎源之助さん、いぬいとみこさん、神戸淳吉さんらとともに同人誌「豆の木」を創刊するなど、日本の児童文学界の創成期を担われ、その第一人者としてご活躍されてきました。
偕成社からは、村上勉さんとのロングセラー絵本『おおきなきがほしい』『おばあさんの飛行機』など、多数の作品を刊行されています。また、昨年の3月には、自伝小説である『コロボックルに出会うまで』も出版されました。新しい長編童話のかたちを模索した佐藤さんの当時の思いや、現代児童文学のはじまりの時代を伝える、貴重な作品です。
心より、ご冥福をお祈りいたします。