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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

きつねの橋

きつねの橋

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きつねの橋

対象年齢 小学校高学年から
ジャンル 読み物 > 日本の読み物
サイズ(判型) 22cm×15cm
ページ数 214ページ
ISBN 978-4-03-540560-3
NDC 913
発売日 2019年9月

定価:本体価格 1,400円+税

【偕成社在庫:あり】

全国の書店、またはネット書店などでご購入ください。

◆【書評】きつねの橋––ペリー荻野(Kaisei web 書評コーナー)

内容紹介

ときは平安時代。主人公平貞道(たいらのさだみち)は源頼光(みなもとのよりみつ)の郎等(ろうとう)。郎等になってすぐに妖怪の白きつね・葉月(はつき)と知り合い、立場を超えて互いに助け合うようになる。貞道は少し先輩で弓の名手である季武(すえたけ)ととりわけ仲が良く、不遇な斎院の姫を助けたり、少年時代の藤原道長の護衛をしたり、盗賊の袴垂討伐に加わったりと忙しい。この物語は貞道が京都にでてきたばかりの若者の頃であるが、貞道はのちに渡辺綱(わたなべのつな)、坂田金時(さかたのきんとき)、平季武(たいらのすえたけ)とともに頼光四天王(らいこうしてんのう)として勇猛を知られるようになる。

著者紹介

久保田香里

岐阜県に生まれる。現在は長野県伊那郡松川町に在住。 第3回ジュニア冒険小説大賞に応募。『青き竜の伝説』大賞受賞。作品は岩崎書店より刊行。『氷石』で第38回児童文芸新人賞受賞。ほかに『緑瑠璃の鞠』『駅鈴』『根の国物語』『天からの神火』などを刊行。

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佐竹美保

デザイン科を卒業後、上京。SF・ファンタジーの分野で多数の作品を手がける。主な仕事に『虚空の旅人』『蒼路の旅人』『不思議を売る男』『宝島』『幽霊の恋人たち』『西遊記』『フランダースの犬』『魔法使いハウルと火の悪魔』『ローワンと魔法の地図』などがある。

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著者より

このお話を思いついたのは、『今昔物語』のなかの「頼光の郎等ども、紫野に物見たる語(こと)」を見つけてからです。
源頼光の三人の郎等、貞道、季武、公時が(今昔物語に渡辺綱は出てきません)賀茂祭の行列見物に行ったものの、なれない牛車に車酔いし、かんじんの行列が通るときはぐったりとねてしまっていたという話です。
大江山の鬼退治で有名な武者たちの意外な姿がおもしろく、それを語ったと書かれている季武は、失敗談をおもしろおかしく話せる楽しいひとだったのかも、と想像しました。
鬼退治の話ではそれほど目立っていない貞道ですが、今昔物語ではかっこいい姿を見せます。物静かで思慮深く、盗賊袴垂にもだまされません。貴族のいじわるなからかいを、すずしくうけながし、けれど、いざとなると太刀をぬくのをためらわない。
そんな貞道と、今昔物語に出てくる不思議なきつねをまぜてつくったお話です。平安京の大路を、貞道たちといっしょに歩いたり走ったり、ひとときを楽しんでいただけましたらうれしいです。

 

編集者より

作者・久保田香里さんの趣味は古典を熟読すること。
『古事記』『日本書紀』『続日本書紀』『今昔物語』などが愛読書。ことに奈良時代・平安時代が好きで、京都奈良へ取材に行くことも。
歴史上の中心人物の周辺にいる市井の人々に興味を持ち、その暮らしぶりを調べ、みごとな物語に仕上げる手腕は見事です。
『きつねの橋』は「鬼の腕」で有名な源頼光の四天王の一人、貞道が、妖怪のきつねと力を合わせ不遇の姫や向こう見ずな少年を助ける物語で、源頼光や四天王はもちろん、少年時代の藤原道長も登場します。
これまでの王朝ファンタジーとは視点の違う物語をお楽しみください。

きつねの橋
きつねの橋