漫画家にしてフィールドワーカー、そして野生動物観察指導員の著者が語る、動物たちの絶滅の話と、保全の話。地球では、淘汰と進化の結果、さまざまな種の生物の出現と絶滅とがくり返されてきた。一方、人類は、さまざまなおこないによって、多くの動物を絶滅に追いやった。その原因を明らかにすれば、今、絶滅が危惧される動物に何をすればよいか見えてくるだろう。絶滅が宣言されたニホンカワウソを追いつづけてきた著者の、ひらめきいっぱい「動物保全学」。
1954年、宮城県仙台市に生まれる。漫画家村野守美氏に師事。グラフィックデザイン、アニメーションを経て、学習漫画家として活躍。また「自然保護運動図画工作執筆家」として、環境教育教材の開発・製作、動物専門学校やカルチャーセンターの講師も勤める。日本野生動物観察指導員、「ふくしまワイルドライフ市民&科学者フォーラム」クリエーター、富士市ファミリーパーク「21世紀の動物園展示を実践する」プロジェクトメンバー。著書に『小さな動物学者のための観察ブック』『哺乳類観察ブック』『クマは「クマッ」となく?!』『動物おもしろ基礎知識』『動物の足跡学入門』、共著に『コウモリ観察ブック』『クジラも海でおぼれるの?』『チンパンジーはいつか人間になるの?』など多数。