





定価(本体価格) | 1,200円+税 |
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偕成社在庫 | あり |
対象年齢 | 小学校中学年から |
ジャンル | 絵本 > 障がい者を理解する絵本 |
サイズ(判型) | 22cm×16cm |
ページ数 | 48ページ |
ISBN | 978-4-03-528420-8 |
NDC | 726 |
発売日 | 2012年2月 |
アスペルガー症候群の少女が、その特性の一つ「パニック」について、明解に分析。アスペルガーについての理解を深める作品。
受賞歴:
(2024年12月24日更新)
フワリさんと妹のキラリさんが『教育と医学』という雑誌に寄稿した、現在の気持ちを転載します。 1作目の刊行から10年。フワリさんは、いま大学で勉強中です。アスペルガーの子どものための、とある専門医になりたいと語っています。子どもたちにとって強い味方になりそうですね。
発達障害と聞くと、マイナスなイメージをもつ人が少なくありません。しかしそれは、一つのアイデンティティと捉えることもできます。電車で何か変なことを言って、歩き回っている人を見たとします。おかしな人と捉える人もいるし、迷惑だから電車に乗らないでほしいと思う人もいると思います。しかし、その人の特性を知っている人からみると、この人は強い多動を持っている人なのか、何かの理由で困って混乱しているのかなと考えることができます。
これが知識です。知識をもっているだけで、一定数理解できる人が増えますし、何より差別という名の倫理的におかしなところを少しなくすことができます。その積み重ねが、人の心を理解するということに繋がるのではないかと思います。
この絵本が、少数派の人と、普通の人との架け橋になることを、願っています。
(フワリ 大学生)
一人一人苦手や得意があるということ、それは当たり前で、私もそう。みんなもそう。知らないとその苦手も得意も、怖かったり不思議かもしれない。でも「少数派の苦手」がある人がいることをまずは知って、共感でなくとも理解してくれる人が一人でも近くにいてくれたらスッと気持ちが軽くなるような気がします。
自閉症、アスペルガー、ADHDなど、最近は様々なSNSで発信され身近になってきたように感じますが、周りの人にはないような素敵な得意があることを忘れないでほしい。自分の得意や楽しいことで「四つ葉のクローバー」のように周りを幸せにしてくれる姉の姿を見ながらそう確信しています。
(キラリ 大学生)
フワリちゃん原稿 (絵も)「教育と医学」(慶應義塾大学出版会、2024年7・8月号より)
題名がアスペルガーですが、発達障害と診断されている子供達、全般に役立つと思います。どういう状態でパニックの引き金になるのか、子供がパニックを起こした場合、親の私の方が辛いと感じていましたが実は子供は私達よりも辛かったんだなと勉強になりました。普段の行動でパニックだと思って接して居なかった事も、あ〜っ実はあれはパニックだったんだって気づかされたり、ふわりさんが我が子が言えなかった苦しさを代弁してくれているようでとても勉強になりました。次はどんな絵本を書いて下さるか楽しみです。(10歳・お母さまより)