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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

どうしてこわいの?

どうしてこわいの?

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どうしてこわいの?

受賞歴:

  • 全国学校図書館協議会・選定図書(2023)
対象年齢 4歳から
ジャンル 絵本 > 外国の絵本
サイズ(判型) 25cm×29cm
ページ数 32ページ
ISBN 978-4-03-328660-0
NDC 726
発売日 2023年2月

定価:本体価格 1,800円+税

【偕成社在庫:あり】

全国の書店、またはネット書店などでご購入ください。

▶︎日本のみなさんへ

◎作者 フラン・ピンタデーラさんからのメッセージ

ぼくの家のリビングには大きな窓があり、そのむこうには三本のレモンの木がみえます。いまちょうどたくさん実がついて、枝にはセキレイやジョウビタキなど小鳥たちがとまっています。

夜になると、小鳥たちはねむるために木にやってきます。ピッピチッチとさえずり、羽をパタパタさせて、夜をおそれることなく、おやすみなさいといいあってねむりにつくのです。そして朝の光がさしこむと、鳥たちはふたたびさえずり、羽ばたきます。そんな光景が、ぼくの家の窓からみえます。

自然は偉大な先生であるのに、不思議と何かを教えようとしているわけではないのだと、あるときぼくは学びました。ただ、あるがままなのです。自然は≪こわい≫を知りません。夜も昼もおそれない。自然は生きていて、さまざまな危険をふくみ警告します。でも、おそれることはないのです。
地中海のぼくの家のリビングで感じるこわいと、日本のどこかでくらすきみの家のリビングで感じるこわいは似たようなものです。ちがうのは、せいぜい≪こわい≫の感じかたや呼びかたぐらい。けれど、それぞれの言葉の裏にやどっている≪こわい≫の本質はおなじものです。それは、ぼくらが目をとじて、ふみつけ追いはらいたいと思っている≪こわい≫です。夜明けの空、翼をはためかせながら≪こわい≫の上をとんでいきたいと、ぼくらは願っているのです。

◎画家 アナ・センデルさんからのメッセージ

わたしの《こわい》ものリストはながくて、ハシゴの階段にたとえたら、ぐんぐんのびて月までたどりつくかもしれません。月までのぼったら、こわいけれど散歩してみたいな。月に行くなんてなかなかないし、知らないなにかに会えるかもしれない。
心ゆくまであるいたら、月の岩にすわって、こんどは《こわくない》リストをかくでしょう。リストのながさは限りなく、ながいながいすべり台になって、つるつるとすべりながら地球へもどるでしょう。はじめはこわくても、きっとすべりだします。だって月はとてもさむくて、家にコートをおいてきてしまったから。

そして、茶いろのふわふわの上にすべり落ちるでしょう。なんと、それは茶いろのクマで、ガオーっておこられるかもしれない。わたしはこわくてたまらず、リスのようにすばしっこく木から木へとびうつって、家にかえります。

家についてほっとしたら、アボカドサンドをつくって、庭で月をながめながらたべよう。

内容紹介

かみなりのあと、停電で家の中がまっ暗になりました。おとうさんがろうそくに火を灯したとき、マックスはたずねました。「おとうさん、こわいとおもったことある?」「だれでもこわいっておもうことはあるよ」と、おとうさんは、いくつもの「こわい」について話してくれました。知らないことをこわいって感じたり、激しい言葉がつきささっておびえることもある、どうしようもなくこわくなったり、自由になるのがこわいこともある、かたいからを身につけて、こわくないふりをしている人もいる……でも、おとうさんは、最後にマックスに希望を伝えてくれます。「こわい」についての分析、解説もあります。「こわい」について改めて考えてみることで、「こわい」を受け入れることができるようになるかもしれません。
同じ著者たちによる『どうして なくの?』があります。

著者紹介

フラン・ピンタデーラ

児童文学作家、ストーリーテラー、ソーシャルシアターのプロモーター。教育心理学および社会教育学を学ぶ。作品はアメリカ、カナダ、ドイツ、中国、日本等で翻訳出版されている。作品に『どうしてなくの?』『あの子はぼくらのスーパースター』 がある。ルナ・デ・アイレ児童詩賞、コンポステーラ国際絵本賞、バンコ・デ・リブロ優良図書選定等、受賞歴多数。スペイン在住。

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アナ・センデル

1978年、スペインのテラッサに生まれる。バルセロナの美術学校で絵画とイラストレーションを学ぶ。作品に、 絵本「コティングリー妖精」、挿絵に「恐れを知らぬ少女たちのお話―世界からわすれさられた物語」 などがある(いずれも未邦訳)。

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星野由美

スペイン語翻訳家。訳書に『いっぽんのせんとマヌエル』、『どうしてなくの?』、『どうしてこわいの?』、共訳に『金子みすゞ詩選集・花のたましい』、『宮沢賢治詩選集・ひかりは たもち』(Satori Ediciones)など。

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