「幽霊をふたたび恐ろしいものに!」「むかしからの技術をもう一度学ばせるんだ!」
近ごろの幽霊のあまりのふがいなさにいきどおって、3人の〈大いなるハグ〉が幽霊のための学校を立ちあげた。さっそく、イギリスじゅうから幽霊たちが集まってきたが、ピーボディー家の一人息子のパーシーは、学校行きのバスに乗りそこねて迷子になってしまう。パーシーと出会った人間の子ども、ダニエルとシャーロットは、パーシーを送りとどけるために学校がどこにあるのかつきとめようとするのだが……。
イギリスらしいウィットとユーモアが満載の、不気味で楽しいゴースト・ストーリー。
英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院終了。おもな訳書に、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『時の彼方の王冠』ジョーン・エイキン『心の宝箱にしまう15のファンタジー』キプリング『プークが丘の妖精パック』、クリス・ダレーシー『龍のすむ家』クリス・プリーストリー『モンタギューおじさんの怖い話』、メアリ・E・ピアソン『ジェンナ 奇跡を生きる少女』、エヴァ・イボットソン『幽霊派遣会社』など多数。