

優弥はある日、繁華街で男子高生に絡まれていたところを、通りかかった稀星に助けられる。
裕福な家に生まれ、進学校に通う優弥と、底辺校に通いながら、家計を助けるためアルバイトにいそしむ稀星はお互いの違いにとまどいながらも、しだいに惹かれあっていく。
育ってきた環境が、まったくちがう2人が恋に落ちたら、見える世界はどう変わるのだろう。
2人の恋が現代日本を映しだす、格差社会のラブストーリー。
同じ地域にいても、差別・格差・偏見の現実がある。レールは決して交わらないが、知ることによって、何かは変わるのだ。まず、知ること、考えることが大事。どうせと、あきらめてしまうまえに、考えて行動する勇気を持とう。一方的な物の見方をするのではなく、多種多様性を考えよう。この本が、たくさんの人の目にふれることがのぞまれる。いい本です。ぜひにとすすめたい。(70代)