作者が生まれた町、新潟県の高田(現上越市)をモデルにした幻想的な作品集。「坂のある風景」から「海のある風景」まで8章、45編の物語と小品を収録。解説は宮川健郎。
その文章の美しさと的確さから、教科書、試験問題など掲載されることの多い作品集。読み込むほどに味わいは深くなります。
小さな町の風景を読みました。私は上越市に住んでいるので、この本に親近感をとても感じました。私は、「遠い山脈」に興味を持ちました。老人と少年が見た美しい風景が本当にあるのかスゴイ気になります。もしあるのだとしたら、見てみたいです。とてもいい本に出会いました。ありがとうございました。(13歳)
子どもの心にかえって、わくわく&しんみりしながら、1つ1つのお話を読みました。素朴だけれど、深みがあって、何度も読み返したいです。私も杉先生のように、身の周りの小さなものや人を大切にできるようになりたいです。(30代)
描かれている町のモデルのような田舎に住んでいるわけでもないのに、読んでいると思い出す感覚や匂いがあります。こどもの頃の放課後などです。外で遊んでだりして、都会にいても自然を感じとる力が備わっていたのかなと思います。とてもすてきな感覚を思い出すことができました。(20代)