中国で2番目に長い川黄河の中流域にある河南省鄭州。中国文明発祥の地のひとつであるこの場所で、チューチンはのびのびとくらしています。チューチンは、変な顔をして人を笑わせたり、手品を披露したりすることが好きな明るい女の子。お父さんは芸術家で、山の中にアトリエをもっています。チューチンとお母さんは、母方の祖父母といっしょに暮らし、1週間に一度お父さんに会いにアトリエへ行きます。お正月になると、お父さんといっしょに父方の祖父母の家へ帰省し、いとこたちと遊ぶことを心待ちにしています。
将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの22巻目。
受賞歴:
シリーズ22巻目の舞台は中国!中国で2番目に長い川、黄河がある河南省鄭州に住んでいるチューチンという女の子が主役です。チューチンのお父さんは、ダイナミックな作品を描く、国内外で評価を得ている芸術家。チューチンは、お父さんが暮らす山の中のアトリエと、お母さんやおじいちゃんたちと暮らす町とを行ったり来たりしながら暮らしています。
チューチンと出会う前、ほかの都市で子どもをさがしていたカメラマンの片野田斉さんは、会う人会う人に、主人公になることを断られ、非常に苦労されたようです。中国と日本との関係が悪くなる一方のときだったこともあり、協力してくれる人をさがすのはむずかしい状況でした。
でも、待ったかいがあって、やっと出会えたチューチンのくらしは、興味深いものばかり!漢方のお医者さんのところへ定期的に通っていたり、旧正月にはとても手間のかかる豚足を親せき一同で料理して食べたり……。ぜったいに冷たいものを飲まずに、白湯をかわいい水筒に入れて持ち歩いているというのも、体のことや、口にするものへのこだわりを感じました。おすすめは、クラスの集合写真です。一クラス60人もいて、見ごたえありますよ!