





駄菓子の商品会議で、企画が出なくなった招き猫たちに、紅子は過去の思い出を語りはじめる。なにかアイデアの参考になるかもしれないからだ。紅子はそのむかし、行商スタイルで、ひとり駄菓子を売っていた。
この巻では、エピソードごとに、その時代の紅子の思い出が語られる。
・妖刀糖(戦国時代)
・舌鼓(江戸時代)
・写し柿(江戸時代)
・夢あめ(大正時代)
・育て手(昭和 高度成長期)
・景気ケーキ(昭和 バブル期)
最終話は、紅子と墨丸の出会い、銭天堂のお店をかまえるまでを描く。
受賞歴:
絵本以外で子どもがはじめて買ってほしいと言った本です。テレビアニメが好きで図書室(小学校の)で見つけ、かりてくるようになりました。図書室には「小学生がえらぶ本No.1」とかいたポスターを貼っているそうです。小学2年生には少々むずかしいように思うのですがアニメのイメージも手伝い、活字から情景やイメージがしやすいのだと思います。来月の誕生日もクリスマスプレゼントも銭天堂の本が良いと言われています! このシリーズをきっかけに字を読む楽しみやシリーズのものを読破する喜びや達成感を味わってほしいです。(7歳・お母さまより)
銭天堂のおもしろい所は、2つあります。まず、たくさんのふくせんです。始めは、「何か関係がある?」と思って次!次!と読んでいくとビシッ!とつながる所があっておもしろいです。2つ目は、予想をくつがえしてくる所です。お菓子を買ったお客さんが、始め、不幸になると思っても、“不幸中の幸い”という形になって、幸運をつかみとるというのが、クセになります。(10歳)