日小見(ひおみ)は、山にいだかれ、川がながれる、どこにでもありそうな城下町。けれども、江戸時代の頃、ここで起った出来事は、
今に伝わる話とは、だいぶ違った不思議なことばかり。
伝わらなかった「ほんとうの」話とは・・・・・・
どこにあるのかだれも知らない町、日小見(ひおみ)の町の物語。
5話からなる時代劇ファンタジー!
受賞歴:
藤重ヒカルデビュー作。絵本作家、飯野和好との運命的な出会いにより、絵本を書くつもりが、童話を書くことをすすめられる。雑誌「飛ぶ教室」の投稿作品コーナーで頭角をあらわし、その中の一編を中心にまとめたのが本作品。
こういうお話は今まで読んだことがありませんでした。歴史小説や現代を舞台にした児童向けの本はもちろんあります。でもこのように、「はじめに」で市の紹介、各話のはじめに現在伝わっていることの紹介とあり、実は…とつづく。この構成がとてもスムーズでひきこまれます。どのお話も本当に伝わっているのでは?と思わせるもので、印象深いです。(読者の方より)