タヌキに育てられたお姫さま、まほろには、ひみつがあります。頭に葉っぱをのせて、じゅもんをとなえて宙がえり。すると、思ったものにばけられるのです。もちろん、ただの葉っぱではありません。ブッキラ山にはえているカシワの葉っぱをつかいます。いつもは、おこづかいとしてもらう葉っぱですが、ブッキラ山にいけば、きっととりほうだい……! そう思いついたまほろは、タヌキの茶々丸といっしょに、ブッキラ山にのぼることにしました。
作者による挿し絵がたっぷり入った楽しい長編ファンタジー童話。
1958年生まれ。東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳者として活躍するとともに、作家・画家として絵本や童話作品を手がけている。『かりんちゃんと十五人のおひなさま』で野間児童文芸賞、『天使のかいかた』で日本絵本賞読者賞、『どうぶつがすき』で日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。文章を書いた絵本に『おたすけこびと』、作絵の絵本や童話に『のはらひめ』『きょうりゅうのたまご』、翻訳絵本に『ちいさなあなたへ』「せかいでいちばんつよい国」などがある。
久しぶりに楽しくておもしろくてワクワクするお話を読みました。プレゼントに選びましたが、読んだ子どもがとても喜んでくれましたので、また別に私用に購入して読んでみました。(70歳)