

子ヒツジがある日いい匂いの風に誘われてとことこ歩いてたどり着いた先は不思議なはらっぱでした。初めて出会うバイソンやラクダが言うには、ここはひづめの先が二つに分かれた「ぐうていもく」だけが来られる特別なはらっぱ。そこでみんなでぐうぐうお昼寝したり、おいしい草を食べたり、のんびりとすごすのです。みんなそれぞれ好きなことをするので、ヘンテコなこともたくさん起こります。ある日のラクダは全く口をきかなくなって「自分はジャガイモ」と言い張りますし、バイソンはいつも考えたことが口に出るまでに時間がかかりすぎて忘れちゃう……。でも子ヒツジにはここがとっても居心地がいいのでした。ユーモラスな短いお話とつぶやきのような詩で構成された読みやすい一冊です。
もくじ
ラクダがはらっぱにいくとき 2
あくびをすれば、もうともだち 6
できたばかりのバイソンのうた 26
ラクダのそっくりあそび 28
たびのラクダ 48
むかしむかしのバイソンのうた 54
ジャガイモのきもち 56
ほしぞらのしたのジャガイモ 74
かんがえるひげ 76
あさのつゆ 78
もっとむかしのバイソンのうた 92