『ファーブル昆虫記』は、出版されて100年以上たった今でも、世界中の虫好きの人たちから愛されている名著です。子どもの頃からこの本に魅せられ、ファーブルの生家や、実際に虫を観察した土地までたずねた2人の著者が、全10巻の中から選んだ名場面を、迫力のある切り絵と親しみやすい文章で紹介します。巻末では、登場する昆虫とファーブルの生涯を解説。
「えものを狩るハチ・コブツチスガリ」「麻酔の名手・アラメジガバチ」「植物を見分ける本能・オオモンシロチョウ」「夜の舞踏会・オオクジャクヤママユ」「おわりのない行進・マツノギョウレツケムシ」「すぐれた建築家・トックリバチ」「右ききの演奏家・イナカコオロギ」など16の名場面を紹介した絶好の入門書。
受賞歴:
小学生のぼくは、ギンヤンマのことばかり考えていた。それと、カブト、クワガタのこと。虫のいる、クヌギ林のにおいに胸がおどった。だから、夏は大好きだ。冬が来て、クリスマスのプレゼントにもらった『昆虫記』で、フランスにファーブルという人がいて、昆虫の生態観察に夢中だったことを知った。それからずーっと、昆虫が大好きだ。
ファーブル昆虫館・館長 奥本大三郎
文章はとてもわかり易く、やさしく語りかけるような流れに感動し、切り絵もどこかファンタジックでとても新鮮で生き生きとした虫の姿が写り出されていました。(70代)