ミロやロダン、エジプトの神殿や日本の仏像など、さまざまな彫刻作品にこめられた作り手の創意とくふうをさぐりながら、目に見えるかたちを通して、目に見えないもののすばらしさをとらえます。『うつくしい絵』に続く、かこさとしの美術入門のための絵本。
いったい彫刻家たちは、なにを考え、どのようにして彫刻を作ったのか……また立体のもつ不思議な感じや、空間にひろがる美しさをもりこみ、写真を見ながらやさしく説いていきます。
スフィンクスから考える人まで、やさしい彫刻美術の入門絵本。
すばらしい本で感動しています。彫刻のこと、芸術のことが(本質)とてもよくわかります。できたらゲルニカについても書いてほしかったと思います。ゲルニカがよくわかりません。かこさとし先生ならわかりやすく大切なことを教えてくださるのになあと思います。(50代)
かこさとしさんの作品はどんな世代の人にも語りかけてくださる本、という印象をもちます。この作品も、わかりやすい言葉で、歴史的な背景や彫刻にこめられた作者の思いまで深く掘り下げて、なぜこういった作品がずっと残されてきたかという気づきを与えてくれます。そして、文のあちらこちらにちりばめられた、命を大切に、平和を願う言葉は、静かだけれど深い感動を私達にもたらしてださるように思います。(50代)