ことりさんがとんでいます。ちょっととんで、ちょっとやすんで、きのみをたべたら…またちょっととんで、すこしずつ進んでいきます。でも、そこにとつぜん大きな海があらわれて……!
ぼく、ちいさいから あまり ながくは とべないし
すぐ おなかが すくし
どうしよう……!?
ここは ひとつ かんがえなくちゃ……
と、ことりさんは考えはじめますが……。
自分のタイミングは自分で決めていい、子どもたちを応援するような絵本です。
受賞歴:
とてもとてもよかったです。54歳という、じゅうぶんな大人ですが、持病があります。物語がずんずん進む中、わくわくしていると、さいごの方で、そうだよ!ぼくおおきくなったら…とあります。何度よんでも、ここで涙が出ます。私も少しずつできることを増やして、体力をつけて、とびたいな…と思うのです。勇気をありがとうございました。(50代)
最近鳥が飛び立つ場面をよく目にして鳥が主人公の絵本を読んでみたくなりました。鳥さんの豊かな想像力はきっと成鳥になっても活かされると思います。困難にぶつかっても逃げずに考えてみる。そして引き返せる勇気も大切だと思いました。鳥と舟の場面が好きでした。(読者の方より)
うちの近くの沼に毎年白鳥などの渡り鳥がやって来ます。どのくらいの時間をかけて飛んでくるのか?どうやって水のある場所を見つけるのか?「君たちすごいね」って思いました。五味さんもきっとそんな気持ちで描いたのかな?「気づいてくれてありがとう」鳥たちが答えてくれたらうれしいな。(50代)