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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

ちいさなはなよめぎょうれつ

ちいさなはなよめぎょうれつ

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ちいさなはなよめぎょうれつ

対象年齢 4歳から
ジャンル 絵本 > 外国の絵本
サイズ(判型) 19cm×27cm
ページ数 32ページ
ISBN 978-4-03-348450-1
NDC 726
発売日 2019年12月

定価:本体価格 1,300円+税

【偕成社在庫:あり】

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紹介記事へ(Kaisei web)

内容紹介

むかしむかしのお話です。あるとき、お姉さんが頭が痛くて寝ていると、枕もとでゴソゴソ音がしました。目をあけると、小さな小さな貴公子が立っていて、こういいました。「この部屋を馬車がとおるのを、お許しいただけないでしょうか? 妹がきょう結婚式をあげるのですが、雨で道がぬかるんでしまったのです。」しばらくすると暖炉から、白ネズミにひかれた小さな馬車がやってきました。乗っているのは、銀色のドレスを着た美しい花嫁です——。19世紀を生きたポーランドの女性社会運動家が書き残したおとぎ話を、日本オリジナルで絵本化しました。優美で繊細なお話にぴったりの絵で、贈り物にも最適です。

著者紹介

ナルツィザ・ジミホフスカ

19世紀のポーランドの小説家(1814-1876)。詩人、教育者、フェミニズム運動の先覚者としても知られる。ワルシャワの貧しい地主階級の家に生まれるが、母親が彼女を産んで3日後に亡くなったため、東北部ポドラーシェ地方の親戚の家で育てられた。ワルシャワの女子師範学校を卒業後、23歳のときにザモイスキ伯爵家の家庭教師の職につく。この伯爵家一家とともにフランスに短期滞在中、11月蜂起後パリに逃れていた実兄エラズムに再会。この兄と、当時のフランス社会にみなぎっていた民主主義的な高揚感とに多大な影響を受ける。帰国後は学問に専念しつつ、多くの女性寄稿家がいた「科学評論」誌周辺で進歩的な人々との親交を深めてゆく。やがて進歩的な女性たちのグループ「熱狂者」を組織し、ポーランドにおけるフェミニズム運動の先覚者となった。1842年から49年には、その民主思想と謀反の疑いで他のメンバーとともに投獄される。出獄後は、女性の高等教育機関の実現に貢献した。ジミホフスカのもっとも有名な小説は『異教徒』(1846年刊)。心理的な洞察が深く、時代が抱えるさまざまな問題を客観的に描いた作品と評される。その他『追憶の書』『発信人、宛名人の不明な手紙』『白いバラ』(いずれも未邦訳)など。また生前には未刊だった作品や膨大な書簡も、没後、出版された。

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足達和子

1945年、東京生まれ。法政大学卒業後、ワルシャワ大学に留学。在学中に執筆した『日ポ・ポ日小辞典』が1982年にワルシャワで出版された。帰国後、ポーランド航空日本支社勤務、静岡産業大学講師などを経て、現在は通訳・翻訳に従事する。著書に『ポーランドの民族衣装』『ショパンへの旅』、ワルシャワで出版された『”はなたれ小僧さま”と、その他のh日本の昔話』(ポーランド語版)など。訳書に『ふゆのさく 5現代日本名詩選』(日ポ二カ国語版/1992年、日本翻訳出版文化賞受賞)、『美しいハンナ姫』などがある。

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編集者より

白ねずみに引かれた小さな馬車。銀色のドレスを着た花嫁。はなやかに、おごそかに進んでいく花嫁行列……。この絵本には、美しいおとぎ話のイメージが満載で、ページをめくるたびに、ほうっとため息が出てしまいます。でも、物語を印象深くしているのは、その美しさだけではありません。わたしが最初にこのお話を読んだとき、「あれ?」と思ったことがあります。それは、花婿である王子の容貌がパッとせず、花嫁の兄より見劣りする、などと書かれていること。そして、結婚式を終えて戻ってきた新郎新婦の描写も曰くありげです。花婿が幸せいっぱいの笑みを浮かべる一方、花嫁はほほを泣きぬらしているのです。その涙は、嬉し涙か、はたまた……?
作者のジミホフスカは、19世紀を生きた女流作家であると同時に、ポーランドでは女性の教育のために奔走した社会運動家としても知られているそうです。その作者がこの物語に託したメッセージとは、一体なんだったのでしょうか?
これは、一見シンプルだけど実は単純ではない、おとぎ話です。

読者のおたより

美しい姫は、人民のため自らを犠牲にして、あずまやの王子と政略結婚したのでしょうか。女が道具として使われることはどこの国にもあったこと、そして途上国では今でもそんな理不尽が存在するよう……婚姻に限らず、性差別はなくなってほしいです! 王子の表情がいかにも愚鈍に描かれ、理知的な姫と対象的ですね。(50代)

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