





絵筆をもった男の子がかくのは……とっても青い馬。赤いわに、黄色い牛など、現実とはちがった色あざやかな動物たちをかいていきます。「まちがった色なんてない。自由な色でかいていい」という作者カールの美術に対する思いがこめられたシンプルな絵本。作者が影響を受けた画家フランツ・マルクへのオマージュでもあります。巻末に、マルクの絵画「青い馬Ⅰ」を収録。
1967年アメリカのミシガン州に生まれ、ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。詩集『釣り上げては』で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、『ここが家だ––––ベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本賞を受賞。絵本に『くうきのかお』『さがしています』、翻訳絵本には『ホットケーキできあがり!』などがある。
表紙の馬が目をひき、手にとりました。「自由」を認めてくれて、心が穏やかにほっこりする絵本です。安心感、安堵感をもたせてくれます。(読者の方より)