名探偵がかえってきた! 探偵の仕事がなくて保育園で働くミルキー杉山が、事件を解決します。「青いブランコ事件」など3事件。
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです
タイトルの話をします。
そもそもこのシリーズの一巻目に『もしかしたら名探偵』というタイトルをつけたとき、深い意味はなにもありませんでした。
なんとなく軽くておもしろいかなと思っただけです。
で、2冊目も、すんなり『いつのまにか名探偵』と決まりました。
名探偵の上にことばを6文字たして、1巻目と調子をそろえたわけです。
以後、「なんだかんだ」とか「そんなわけで」とか、なるべく脱力感のあることばを選んでつけていきました。
ところが、これが何冊か続くと、こまったことが起きてきました。
みんな同じようなタイトルなので、ぼくも編集者も、どの本をどういう順番でだしたのか、とっさに思いだせなくなってきたのです。
どの巻になんの話を収録したかもわからなくなって、不便だらけです。
しかもしかも、6文字でつごうのいいことばというのが、そうたくさんはないというのもわかってきました。あらら、こまった。
あとメモに残っているのは『うえもしたも名探偵』とか『わっはっはっ名探偵』とかだけど、そんなのでいいのかな。心細い。
でもこの回だけは大丈夫。なにしろ、ひさしぶりのミルキーのシリーズですから、これしかない。
というわけで満を持しての『かえってきた名探偵』です。どうぞ、お楽しみに。(杉山 亮)
ミルキーがいつもかいけつしていて、たつ子がたまにでてきてミルキーのてつだいをやったりしておもしろいです。いちばんすきなのは、石頭けいぶです。(8歳)