だんまりうさぎはもぐらと一緒に星を見ていて、とてもいいことを思いつきました。だんまりうさぎはさっそく、あずきを植えて育てます。おしゃべりうさぎにも手伝ってもらいますが、あずきでなにを作るかは内緒です。
もう一つのお話は、「山のむこうのうさぎの町」。だんまりうさぎはおしゃべりうさぎと一緒に、山のむこうのうさぎの町に行きます。そこではうさぎのお祭りがあって、縁日が出ており、うさぎたちが盆踊りを踊っていました。だんまりうさぎとおしゃべりうさぎは縁日でなにを買ったのでしょう?!
安房直子の名作を絵童話で楽しむシリーズ第3弾。
1943年、東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』(日本児童文学者協会新人賞)『北風のわすれたハンカチ』(産経児童出版文化賞推薦)『風と木の歌』(小学館文学賞)『遠い野ばらの村』(野間児童文芸賞)『山の童話 風のローラースケート』(新美南吉児童文学賞)『花豆の煮えるまで—小夜の物語』(赤い鳥文学賞特別賞)など受賞多数。1993年、永眠。
1972年大分県に生まれる。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン科卒業。2004年、第5回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞。受賞作をもとにつ くった『えんふねにのって』で、2006年に絵本作家デビュー。作品に『ぼくのかえりみち』『いま、なんさい?』『ひみつのばしょ』『ぼくひこうき』『おじいちゃんのふね』、翻訳書に『ニブルとたいせつなきのみ』等がある。
『だんまりうさぎとおほしさま』は以前、幼年童話として偕成社から刊行されたものです。「山のむこうのうさぎの町」は雑誌掲載のものから今回このシリーズのために加えました。だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ」シリーズは短編の順番を入れ替えて絵も判型も変わり、毎ページ、可愛い絵がついています。3編は当時の雑誌を探し出し、あらたに加えました。だんまりうさぎとおしゃべりうさぎが結婚するまでを見守っていてください。
文章が分かりやすく字が大きくて読みやすいです。絵も、多くて、かわいいうさぎさんでよかったです。(10歳)