





そうっと近づいて、こちょこちょこちょ! あかちゃんの大好きなこちょこちょあそびで親子のコミュニケーションが深まります。
東京に生まれる。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本・童話の創作、作詞、戯曲・コミックの原作、小説の執筆、講師をつとめるなど、幅広く活躍。『あらしのよるに』で、産経児童出版文化賞・講談社出版文化賞絵本賞受賞、斎田喬戯曲賞受賞。『オオカミのおうさま』で、日本絵本賞受賞。おもな作品に、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ、「木村裕一・しかけ絵本」シリーズ、「おはなしゲーム絵本」シリーズ、「2才からのあそびえほん」シリーズなどがある。
★刊行時に寄せられたメッセージです
この「こちょこちょあそび」は、ついにやった! という作品です。元々あかちゃんのあそびえほんシリーズは、子どもの日常を全部“あそび”にして、子どもと楽しく対話する絵本です。
例えば第一巻の「ごあいさつあそび」は、うちの子に「こんにちは」を教えたら、ある日テレビのアナウンサーが「こんにちはお昼のニュースです」とおじぎをするのを見て、うちの子もテレビに“こんにちは”とおじぎをしているのを見たのがはじまりです。子どもにとって日常の全てが“あそび”です。そして“あそび”は全て学習なのです。
子どもに教えたいことを押しつけるのではなく、楽しい“あそび”の中で教えるのが一番自然に伝えられると思います。
でも“あそびえほん”というからには、もっともっと“あそび”そのものをテーマにした作品も作りたかったのです。それがこの「こちょこちょあそび」です。
子どもは、くすぐりっこがだーいすき。何度うちの子どもたち3人と、こちょこちょあそびをしたことでしょう。ボクは我が家の8歳の長男と今でもこうやって遊んでいます。くすぐりっこの中には親子のスキンシップがあり、愛情の確認でもあります。そんな“あそび”を絵本にしたいと思ったのは、今から5年くらい前です。それから、どうやったらそれがしかけえほんになるか工夫に工夫を重ねてやっと出来ました。
この絵本をきっかけに親子のスキンシップを深めていってくれたら作者として最高に嬉しいです。(木村裕一)