マーリンカという女の子の部屋にいるおもちゃたち。マーリンカが部屋にいるときはみんな楽しいのですが、いなくなったときは寂しくて、帰ってくるまでじっと待っています。マーリンカはおもちゃを持って出かけることもあります。ある日賢いルービックキューブが提案しました。「マーリンカが誰かと出かけたら、どこにいって、何をしたのか、何を見たのか、みんなに話を聞かせたらどうでしょう!」と。「いやだよ」などとふくれるおもちゃもいたけれど、大半のおもちゃは「聞きたい!」と賛同。その日から毎日のおもちゃたちのお話会が始まりました。池に行ったアヒルや公園に行ったバケツ、劇場に行った人形、森に出かけたカゴ、雪の日に出かけたサルのぬいぐるみなど、おもちゃの体験談が続きます。
出かけられない状況で、どこかに行った人の話を聞くのは楽しいこと。「それでそれで?」「どうなったの?」「そのときマーリンカはなんて言ったの?」と、聞いている方も思いが募り、想像力も高まります。奇をてらうことのないオーソドックスな物語です。「おはなしがじょうずにできるって、なんていいんでしょう。おなじように、じょうずにきくことができたら、どんなにいいでしょう。」と、物語は終わります。
チェコスロヴァキア時代に、スロヴァキアの作家が書いた作品。イラストは日本のオリジナルです。
<目次>
1 おもちゃでにぎやかな子どもべや
2 アヒルのお話
3 ボールのお話
4 バケツのお話
5 人形のお話
6 かごのお話
7 こだいこのお話
8 クマのお話
9 サルのぬいぐるみのお話
10 かごのお話、もうひとつ
11 トラックのお話
12 ピエロのお話
13 ルービックキューブのお話
14 しゃぼん玉ボトルのお話
15 木馬のお話〈木馬〉
16 この本のお話はおわりますが……