





「ねえ、おぼえてる? パパと3人で、野原へピクニックにいったときのこと」
明かりを消したあとのベッドでかわされる母と子の親密な会話。
喜びと痛みをともなう思い出を受けとめて、新しい人生を歩みはじめる2人をてらす朝の光。
絵本の可能性をきりひらく作品で、世界から注目を集めるシドニー・スミスが、自らの子ども時代の体験を3年がかりで描いた、心ゆさぶる絵本。
受賞歴:
7才のとき、母と妹とともにひっこし、新しい生活を始めたときの気持ちを思い出しました。本当にささやかな荷物と私は自分の教科書を入れたランドセルを大事に持ってきました。家財道具も不足する中、これまでのこと、これからのこと、目の前のこと…をまっすぐ見据えて受けとめていたな。あの頃なりの希望があったんだろうなと昔の自分の気持ちがふっと思い出された読後感でした。懐かしくうれしかったです。(読者の方より)