

2021年9月3日に発表された、第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(東急文化村主催)に、『海のアトリエ』(堀川理万子 作)が選ばれました。絵本が本賞を受賞するのは初めてです。
同賞は、パリの老舗カフェが主催する「ドゥマゴ賞」のユニークな精神を引き継ぎ、1990 年にBunkamuraが創設した文学賞。受賞作品は任期が1年の「ひとりの選考委員」によって選ばれ、今年度の選考委員は作家の江國香織さんです。
選評では江國香織さんから、「一人で選んでいいというこの贅沢な文学賞に、これ以上なくふさわしい、贅沢な絵本だと思う。」とコメントをいただいています。
『海のアトリエ』(2021年5月刊行)は、タブロー画家として活躍する堀川理万子さんの絵本。舞台は昭和30年代の神奈川県の海辺のアトリエです。堀川さんが子どもの頃に出会った初めての「子どもを子ども扱いしない」大人である近所の絵描きさんとの思い出から生まれました。