

山本容子さんの最新刊「チューリップ畑をつまさきで」(偕成社刊)に掲載された版画を銅版画を中心に約50点展示。グッズ、書籍の販売もあります。
<物語る絵の魅力(偕成社 編集部 広松健児)>(イベント情報サイトより)
春のきざしにうれしくなって雪の上でつまさき歩きをする犬のルーカス。陽ざしがあふれる森をよろこぶ花や動物たち。秋の夜、満月の空にあらわれる怪鳥。南の島のサルと踊るコミカルなダンス。美しい壁画で飾られたトルコの宮殿……。山本容子さんが初めてストーリーもご自分で手がけた新作絵本は、ページをめくるたびに、見る人の目を愉しませるイメージがつぎつぎに繰り広げられる贅沢な1冊になりました。
絵本の主人公はカオリとバナナ。2人はチューリップの球根の女の子です。小さい頃からチューリップが特別に好きだったという山本さんが、1920年代のアメリカのポピュラーソング「チューリップ畑をつまさきで」に触発されてこの絵本が生まれました。きれいな花を咲かせることを夢みる球根の女の子たちが、チューリップの花がどうして人を幸せな気持ちにすることができるのか、その秘密を知ることになる物語です。
山本さんの銅版画にはいつも読み解くことの愉しみがありますが、自らのストーリーに絵をつけた今回の作品は、まさに物語る絵の魅力に満ちています。1枚の絵の中には流れる時間が描かれて、登場人物たちの動きや感情を伝えます。視線をたくみに導く構図に誘われて絵を読んでいくと、そこにはまた大きな筋とは別にいくつもの小さな物語があるのです。エッチングで刻まれた書き文字をゆっくりとたどりながら、この賑やかで楽しいオペレッタのような世界を味わってください。
会期 | 2018年4月18日(水)〜2018年4月24日(火)9:30~20:30 (※最終日は17時閉場) |
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会場 | 丸善 日本橋店 3階ギャラリー |
住所 | 東京都中央区日本橋2-3-10 |
関連サイト | 丸善日本橋店 イベント情報ページ |
入場料 | 無料 |
サイン会 | 4月21日(土)14:00〜15:00 |