

銅版画家の山本容子さんが、はじめてストーリーも手がけた新作絵本『チューリップ畑をつまさきで』の刊行を記念して、原画展が開催されます!
担当編集者より
春のきざしにうれしくなって雪の上でつまさき歩きをする犬のルーカス。陽ざしがあふれる森の花や動物たち。南の島のサルと踊るコミカルなダンス。美しい壁画で飾られたトルコの宮殿……。山本容子さんが初めてストーリーもご自分で手がけた新作絵本は、ページをめくるたびに、読者の目を愉しませるイメージが次々に繰り広げられる贅沢な1冊になりました。
絵本の主人公はカオリとバナナ。2人はチューリップの球根の女の子です。小さい頃からチューリップが特別に好きだったという山本さんが、1920年代のアメリカのポピュラーソング「チューリップ畑をつまさきで」に触発されてこの絵本が生まれました。
山本さんの銅版画にはいつも絵を読み解く愉しみがありますが、自らのストーリーに絵をつけた今回の作品は、まさに物語る絵の魅力に満ちています。1枚の絵の中には流れる時間が描かれて、登場人物たちの動きや感情を伝えます。視線をたくみに導く構図に誘われて絵を読んでいくと、そこには大きな筋とは別にいくつもの小さな物語があるのです。エッチングで刻まれた書き文字をゆっくりとたどりながら、この賑やかで楽しいオペレッタのような世界を味わってください。
会期 | 2017年10月18日(水)〜2017年10月24日(日)〈最終日18時終了〉 |
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会場 | 伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー |
住所 | 東京都新宿区新宿3-14-1 |
関連サイト | 伊勢丹新宿店美術展ご案内ページ |
ギャラリートーク&サイン会 | 10月22日(日)14:00〜15:30 |