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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

「守り人」シリーズ

蒼路の旅人

蒼路の旅人

「守り人」シリーズ

蒼路の旅人

定価(本体価格) 1,500円+税
偕成社在庫 あり
対象年齢 小学校高学年から
ジャンル 読み物 > 日本の読み物
サイズ(判型) 22cm×16cm
ページ数 366ページ
ISBN 978-4-03-540310-4
NDC 913
発売日 2005年4月

内容紹介

チャグム皇太子は新ヨゴ皇国を救うため、罠と知りながら、祖父とともに海軍を率いてサンガル王国にむかう。守り人シリーズ外伝。

受賞歴:

  • 日本図書館協会選定図書(2005)
  • 社会保障審議会推薦文化財(2006)
  • 全国学校図書館協議会・選定図書(2005)

特設サイト

紹介記事へ(Kaisei web)

著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

のっけから、ラスト・シーンのお話で恐縮ですが、『蒼路の旅人』を読んでくださった方は、きっと、「え? これで終わり?」と思われたのではないでしょうか。
あとがきにも書きましたが、「あれで終わり」ではありません。『蒼路の旅人』は大きな物語へとつながっていく、たいせつな、船出の物語のつもりで書きました。
これまで『守り人』『旅人』シリーズでは、一応、一冊(あるいは上下巻)で終わる物語を書いてきたのですが、たぶん『虚空の旅人』を書いたあたりから、私のなかで、大きな物語がうごきだしてしまったのだと思います。
物語というのは不思議なもので、書くうちに、主人公たちに、どんどん魅かれていくということがあります。『虚空の旅人』を書きおえたとき、チャグムという少年の行く先を、もっとしっかりと書いてみたいという思いがわきあがってきたのです。
シリーズを書きすすむうちに、霞が晴れていくように、バルサやチャグムが生きている世界——新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国、ロタ王国、そして南の大陸の国ぐにが浮びあがり、広大で複雑な世界が歴史をつくりながらうごいていく様がみえはじめました。
たくさんの人々がそれぞれの思いを抱えながら歴史をつくっていく広大な世界のなかで、北の小国の皇太子に生まれてしまったチャグムが、どう生きていくのか……それを描いてみたくなったのです。
チャグムの旅路の先は、『守り人』シリーズと溶けあっていきます。
物語がこれからどううごいていくか、実は作者自身にもまだみえていない部分がありますが、先がみえないこの旅を、ともに歩いていただければ、うれしいです。(上橋菜穂子)

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