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みんな大好き!ノンタン

病院で活躍するノンタン

「ノンタン けんさがんばるもん」ができるまで

『ノンタン がんばるもん』は病院で絵本の読み聞かせをなさっていたボランティアの方とキヨノさんの出会いから生まれました。「小児病棟の子どもたちは大変です。お母さんと離れてひとりで寝なくてはいけないし、検査も注射も薬も、時には手術もあります。そんな子どもたちが、病気を治すためにがんばるぞ!という気持ちをもてるようなノンタンの絵本をぜひ作ってください」という声に応えた絵本です。

この絵本は病院の待合室にもおかれ、注射をしたり入院したりしているたくさんの子どもたちを励ましています。看護師さんたちにも人気です。予防接種は子どもが必ず通る道。「この絵本を読んで、注射をがんばってできました!」というお便りもたくさん届きます。

ノンタンの絵本を見て、と2006年春、横浜市立大学付属病院の看護師さんから相談がありました。「心臓カテーテル検査」()は小さい子どもでも、検査後は足をまっすぐのばしたまま、たいていは翌朝までベッド上での安静が必要な検査です。じっとしているのが苦手な子どもたちに検査と安静の関連性をよく理解してもらうためにも、みんなが大好きなノンタンの絵を使って、検査を説明するツールが作れないでしょうか、という相談でした。
同病院では、治療に対する子どもたちの恐怖心や不安をやわらげ、病気に立ち向かう勇気をもてるよう、看護師さんを中心にさまざまな取り組み(プレパレーション)を行っています。

話をきいてすぐに引き受けてくださったキヨノさんは、そのために新しく6枚の絵を描いてくださいました。オリジナルでできあがったこの6枚のカード「けんさがんばるもん」は、プレパレーションのツールとして病院で活躍中です。

6枚のカード「ノンタン けんさがんばるもん」

いままでは、泣き叫びながら検査室に入ってくる子がいました。でもこのカードでの説明をはじめてから、「ぼく、検査やりたかったんだよ、うれしい!」といって検査室にきた子がいたときには、看護師さんも驚いたそうです。検査を終えて「あ~よかった!ぼくもあのノンタンと一緒のベルト、してみたかったんだよね~!」という子もいたり…安静を保つための鎮静剤を使うこともずいぶん減ったということです。

※ 下腿の付け根などの血管から管を入れて心臓の働きや血管の状態を調べる検査。

「ノンタン けんさがんばるもん」について
「ノンタンけんさがんばるもん」は、もともと病院用に作ったものですので、絵に説明文が詳しく書かれているわけではありません。
個人でご希望の方は、お申し込み用紙がありますので、偕成社公式ホームページお問い合わせフォームまでお問い合わせください。