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みんな大好き!ノンタン

作者紹介 & 子育てヒント

プロフィール


キヨノサチコ
1947年東京に生まれる。1976年に『ノンタンぶらんこのせて』でデビュー。子どもたちにとって友だちのようなノンタンは、たちまち大人気に。
著書に「ノンタンあそぼうよ」シリーズ全22巻、「ノンタン ボードブック」シリーズ全3巻、「赤ちゃん版ノンタン」シリーズ全9巻、『ノンタン・タータンあそび図鑑』、「トムトム・ブー」シリーズ、幼年童話「いたいのかいじゅう」シリーズがある。ノンタンは3Dのアニメーションにもなっている。2008年逝去。

キヨノさんの子育てヒント

子どもたちをやさしく見守るキヨノさんが、過去に語られたことばをまとめました。

「大人だって逃げたい注射」

注射や手術をするとき、子どもたちは泣いてこわがり、ときには暴れ逃げ出す子もいます。大人だって、できることなら逃げ出したいと思うのですから、無理もありません。読めば勇気りんりん湧いてくる楽しい絵本が描きたいと思いました。病気やけがと戦っている子ども達、ガンバレ、ガンバレ!
早く元気になあれ。

「おねしょなんてこわくない」

だれでも子どものころ、おねしょをした経験があるものです。おねしょをしても強くしかったりせず、子どもといっしょに歌でもいたいながら、ふとんをほしてやってください。

「サンタさんっているの?」

クリスマスのお話を描こうと決めていたとき出会ったのが『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)でした。子どもなら誰でもいだく疑問に、確信をもって「サンタクロースはいます」と答えた本なのです。私も自信をもって、このノンタンの本で答えてみました。「ほらね、サンタクロースって、いるでしょ」と。その一言で、子どもの世界は果てしなく広がり、その子は生涯夢をもつことができると思います。

「子どもと同じ「眼」の高さで」

ノンタンの絵本は、ただ単に子どもと同じように楽しめたらいい、子どもと一緒に遊ぶつもりで描いたんです。遊ぶつもり、楽しむつもりでやっていると、ヘンな気負いも感じませんし「教育」という意識もありませんから。心に束縛も感じません。

(インタビューより)

「子育ては宝物」

子育て真っ最中のお母さんたち、焦らなくても大丈夫、人生は長いのです。子どもの笑顔はその瞬間でしかみられないもの。子育てを宝物だと思って、目いっぱい楽しんでください。楽しまなくちゃ損ですよ。

(講演会より)

「子どもたちの可能性」

子どもたちは自由です。
青空いっぱいにかけまわることも、雲にのって旅することもできるのです。

「遊ぶことはだいじ!」

子どもの頃は入れものに注ぎ入れるより、入れものそのものを大きくしていく時代だと思います。大きくするのに必要なものが『遊び』。たくさん遊んでおくと、入れものは大きくなります。

(インタビューより)

「子どもは天使」

太陽に届かんばかりにジャンプしながら、泣きわめいたり、わらったり、いたずらしたり……、子どもたちを見ていると、かれらは天使なんだなあ、と思います。おとなになっても、いまの無邪気な時代の心をわすれないでいてほしいと思います。天使達よ! ずんずん、そして力強くそだっておくれ!

「絵本とあたたかい膝をセットで!」

幼い子どもが、何かを学ぶためというよりも、むしろ本能で選んだ絵本を、母親の膝の上で開く……それが理想です。よく「もうひとりで読めるでしょう」などといって、子どもにひとりで読むことをすすめるお母さん(大人)がいますけど、あれはおかしいですね。絵本というのは、お父さんやお母さんの膝の上で、読んでもらってこそ完成するのです。

(インタビューより)