瀧羽麻子さんの『たまねぎとはちみつ』が、第66回産経児童出版文化賞で、フジテレビ賞を受賞しました。
本書は、『うさぎパン』(第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作)、『左京区七夕通東入ル』など、文芸書を多く手がけられてきた瀧羽麻子さんの、初めての長編児童書作品です。 挿絵は、漫画家の今日マチ子さんが手がけています。
主人公は、小学5年生の千春。成績は平均くらい、背も高くも低くもなく、自分を「特徴がない」と感じている、内気な女の子です。
そんな千春はある日、ふとしたきっかけで、「おれは発明家なんだ」と語る修理屋のおじさんと知り合います。親でも先生でもない存在のおじさん、同じくおじさんの元をよく訪れるクラスメイトの男の子・俊太との交流によって、千春の中で何かが変わっていき……。
春からはじまる1年間のできごとが、やさしくあたたかく描かれます。
ぜひこの機会にお手に取ってみてください。