

料理研究家の坂本廣子さんが、2018年6月28日に肺血栓のためお亡くなりになりました。71歳でした。
坂本さんは、「家庭は人生と社会の縮図」として、食育の実践、子どもに料理のやり方を教える台所育児のすすめ、高齢者のための火のない調理システムの普及、食の村おこしなどを行い、NHKの子ども向け人気料理番組「ひとりでできるもん!」の監修や、「きょうの料理」講師など、テレビや新聞、雑誌でも幅広く活躍されました。
著作では、「坂本廣子のひとりでクッキング」シリーズなどの子どもむけの料理本のほか、阪神・淡路大震災の経験から、「食べることは生きること」と災害時の限られた資源や不便の中で生きていくための、工夫をこらした料理方法も紹介され、この分野での先駆者でもありました。偕成社から刊行している『サバイバルクッキング』は東日本大震災の年にふたたび注目された作品です。
心よりご冥福をお祈りいたします。