貴重な硯を割った青年の罪をかぶり、追放された心優しき若君は嘆きのあまり病気になってしまう。今昔物語の話を絵本にしました。
静岡県に生まれる。滝井孝作氏に師事。古典文学への造詣が深く、今昔物語に取材した作品を数多く手がける。一方、独学で『医心方』を全訳。『全訳精解大同類聚方百巻』で、菊池寛賞・エイボン功績賞を受賞、著書に『今昔物語と医術と呪術』、『古代医学のこころ』など、絵本に『シャエの王女』がある。
1910年東京に生まれる。1932年満州に渡り、47年帰国。図案の仕事、舞台劇の美術等をへて絵本の創作に取り組む。代表作『スーホの白い馬』をはじめ多数の傑作がある。産経児童出版文化賞、小学館絵画賞、ブルックリン美術館絵本賞、ライプツィヒ国際図書展デザイン賞など受賞多数。1980年には国際アンデルセン画家賞を受賞。1990年没。