ふかいふかい森のおくへ。
わるい魔法をうちやぶる
女の子が主人公!
魔女にさそわれ、もどってこない
にいさんたちをたすけるため、
女の子はたったひとりで、たびだちます。
ドイツにつたわる昔話が、美しい絵本になりました。
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むかし、あるところに、お百姓のふうふが いました。
ふたりには こどもが 五人 いました。
うえの 四人は 男の子で、
いちばんしたの こどもは 日曜日生まれの 女の子でした。
ある日のことです。
ひとりの きれいな 女のひとが、ふしぎなのりものに のって やってきました。
(本文より)
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女の子の昔話えほんシリーズについて
あなたが知っている昔話の主人公は、男性が多いのではないでしょうか。女性が主人公の場合も、ひかえめでおとなしい女性ではないでしょうか。絵本になるのはそういう昔話が多いのですが、語りつたえられてきた昔話はもっと豊かで、へこたれずに自分なりの幸せをつかむ、いろんな女性たちが登場します。これまで知られてこなかった、そんな主人公の昔話を絵本にして、これからの世界を生きるこどもたちに贈ります。
2012年に、日本につたわる女の子と女性が主人公の昔話を集めた『女の子の昔話』を刊行しました。そのときに、読んだ方から「絵本にはしないの? もっと小さな子どもたちもこの昔話を読めたらいいのに」といわれ、立ち上げたのがこの絵本シリーズです。
さとうゆうすけさんのうっとりするような絵で、ドイツの森を抜けて兄たちを助ける女の子のおはなしが描かれます。