おてつだいをしたくない女の子と、
おてつだいをしてもらうために、どこまでもでかけるおかあさんが主人公!
女の子がキャベツに水やりしたくないといったので、
おかあさんは、子犬や小枝、火や水と、いろいろなものに、たのみにいきます。
最後にでてくるのは、なんと……!?
フランスにつたわる「だんだん話」の昔話が絵本になりました。
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むかし、あるいえに、花を さかせたがらない
小さなキャベツが ありました。
あるひのこと、そのいえのおかあさんは、
アントワネットちゃんにたのみました。
「アントワネットちゃん。小さなキャベツにおみずをやってちょうだい。」
ところが、アントワネットちゃんはいいました。
「いやだよ。おさんぽするほうがいいもの。」
そこで、おかあさんは、こいぬのところへいきました。
(本文より)
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昔話の主人公は男の子ばかり?
そんなことありません!
世界と日本で語りつがれてきた
女の子と、大きくなった女の子たちの昔話を
絵本にして、おくります。
いろんな女の子が主人公の絵本シリーズです。
受賞歴:
2012年に、日本につたわる女の子と女性が主人公の昔話を集めた『女の子の昔話』を刊行しました。そのときに、読んだ方から「絵本にはしないの? もっと小さな子どもたちもこの昔話を読めたらいいのに」といわれ、立ち上げたのがこの絵本シリーズです。
できごとが次々につながっていく、「だんだん話」と呼ばれるタイプの昔話で、思わぬ展開が子どもたちに喜ばれます。かわいいのに、どきっとするたのしい絵本になりました。