遺産をめぐる争いの中で、次つぎにおこる殺人事件。ルパンもまた、悪知恵にたけた犯人によって監禁され、窮地に立たされる。
1864年フランスのルーアンに生まれ、少年時代に文豪フロベールと親しく接した。はじめ心理小説を書いたが、1905年「ジュ・セ・トゥ」誌にルパンを初登場させて大評判を博し、以後『813』『金三角』『虎の牙』など主にルパンものを発表。魅力的なルパン像、推理と冒険話により今日に至るまで世界的な読者を得る。1941年没。
1936年福岡県に生まれる。明治大学文学部卒業。主な訳書に『ある死刑囚の首』『狭き門』『フランケンシュタイン』などがある。